天橋立・伊根湾の遊覧船船長
営業部 旅客船営業所 入社8年目
専門学校ではアクアリウムを学んでいて、小型船舶の免許が必要なことがあったので免許を取りました。魚や動物のお世話が好きで、水族館に行くのも大好きだったんです。
地元に戻ってきて、せっかくなら船舶免許を活かせる仕事がしたいと思い、丹海の船長募集を見つけて応募しました。
宮津出身で、家の目の前が海。父も祖父も漁師で、小さいころから船に乗ったり手伝ったりしていて、海が好きなので、今の仕事はすごく合っていると思います。
天橋立の観光船や、伊根湾の遊覧船の操縦を担当しています。
船の整備やメンテナンス作業、船のロープを取ったり、船の掃除などもあります。また、お客さんの案内をしたり、レンタル自転車を出したりといった業務も行います。
早番と遅番があり、夏は花火鑑賞船などの夜のイベント運航もあります。
夜の操縦は真っ暗でリスクもあるので、潮の流れや風を読んで、慎重に操縦します。
最初は練習から始まり、仮免許での運航、先輩の横乗りを経て、会社の試験に合格すると1人立ちとなります。未経験でも、免許があればスタートできます。
お休みは月8〜9日ほどあり、希望休も出せます(GWなどは難しいですが…)。
平日のお休みは出かける場所も空いているので、ラッキーだと思っています。
船の運転はやっぱり楽しいですし、景色もとてもきれいです。野生のイルカに出会えることもあります。操縦室からの眺めや、モーターボートのスピード感も面白さのひとつです。
お客様から「楽しかったです」「船長さん、かっこいいですね」と言われることがあります。
「一緒に写真撮ってもらえますか?」と声をかけられたときは、少し照れくさいですが、とても嬉しいです。
外国のお客様も増えていて、英語は得意ではないですが、単語やジェスチャーで通じる場面も多いです。「海外からここを選んで来てくれるなんてすごいことだな」と思いますし、たくさんのお客様をお迎えできるとやりがいを感じます。
人間関係はすごくいいです。言いたいことは我慢せずに話せるし、年齢も幅広いですが、みなさん優しいです。
聞けば何でも答えてくれる職場なので、困ったことがあってもすぐに解決できます。
20代は私を含めて2人。他の方は40代、50代、60代といった感じで、仕事の話もプライベートの話も気軽にできます。「娘みたいな感じ」と言ってくださって、話しかけてくれるのがありがたいです。
必要なスキルは、センスが大事かと思います。風や潮の流れを読む感覚は、体で覚えないととっさに対応できません。
頭で考えてばかりだと、なかなか上達しません。今では教える立場も任されるようになって、日々勉強の毎日です。
実感としては、伊根や天橋立の観光には欠かせない存在と思えます。日本三景を海から眺められるこの風景は特別です。天橋立は地元なので、以前は特別見に行く場所ではなかったですが、今は毎日見ていても、珍しい地形で「やっぱりすごいな」と思います。
多くの人に知ってもらいたい、来てもらいたい、そんな気持ちになります。