「三人寄れば文殊の知恵」の格言で親しまれる文殊菩薩を御本尊とする智恩寺。山形県や奈良県と並ぶ「日本三大文殊」の一つとして、古くから信仰を集めています。天橋立の玄関口に佇むこの古刹は、学業成就や合格祈願はもちろん、人生を切り拓くための豊かな「智慧」を授かる場所として、学生からビジネスパーソンまで多くの参拝者が訪れます。
境内にはどこか穏やかで凛とした空気が流れ、海風を感じながら静かに手を合わせれば、日々の喧騒で絡み合った悩みも解きほぐされるような不思議な安らぎに満ちています。
| 名称 | 智恩寺(日本三大文殊の一つ) |
|---|---|
| 住所 | 京都府宮津市字文殊466 |
| TEL | 0772-22-2553 |
| 駐車場 | あり |
| 特徴 | 「三人寄れば文殊の知恵」で知られる知恵の神様。扇子を広げたような形のおみくじ「すえひろ扇子おみくじ」が人気。 |
| 関連サイト | https://www.monjudo-chionji.jp/ |
智恩寺の象徴ともいえる「三門」は、丹後地方でも最大級の規模を誇る圧巻の二階建て木造建築であり、宮津市の指定文化財にも選ばれています。江戸時代の中期、後桜町天皇から賜った黄金を建築費用の一部に充てたことから「黄金閣」とも称されるこの門は、再建のために延べ数千人の職人が関わり、完成までに約7年もの歳月を費やしたと伝えられています。
境内の松の枝に、まるで白い花が咲いたようにたくさんの小さな扇が揺れる光景は、智恩寺ならではの風物詩です。これは「すえひろ扇子おみくじ」と呼ばれる名物で、広げると末広がりになる扇の形に、これからの人生が明るく開けていくようにとの願いが込められています。手元に残して旅の守りとするのはもちろん、吉報を願って境内の松に結びつけることで、松(待つ)の力で幸運を引き寄せるといわれています。
参拝の後に欠かせないのが三門のすぐ目の前に軒を連ねる「四軒茶屋(しけんぢゃや)」で供される名物「智恵の餅」です。江戸時代から続くこの四軒の茶屋は、かつて文殊菩薩から授かった製法を今に伝えているとされ、一口食べれば智慧がつくという縁起の良い言い伝えとともに、数百年もの間、旅人に愛され続けてきました。つきたての柔らかなお餅にたっぷりのこし餡をのせた、甘さ控えめで素朴な味わいは、旅の疲れを優しく癒やしてくれます。